2020-09

上方漫才を彩った人々(仮)

桜山源丸

桜山源丸は戦前戦後活躍した漫才師。親は江州音頭の桜川仙丸。妹は桜津多子、嫁の桜山小夜子(北井さへ)は、桜山梅夫の実姉――ひいては梅夫は義理の弟にあたる。戦前戦後共に、「源丸ショー」なるトリオを結成し、トリオ漫才の先駆けとして、活躍した。
上方漫才を彩った人々(仮)

桜山源若・小奴

桜山源若・小奴は、戦前戦後活躍した漫才師。桜山の芸名の通り、元々は江州音頭の桜山源丸の門下であったという。出こそ名門であったものの、大きな活躍をする事はなく、殆ど地方巡業や端席の出演で終わったようである。小奴は、上方漫才きっての三味線名人と謳われた桜山梅夫の姉だと聞く。
上方漫才を彩った人々(仮)

隅田川千鳥・中村種代

隅田川千鳥・中村種代は、戦前戦後活躍した漫才師。夫婦漫才であったという。千鳥は、三遊亭円若の弟子、中村種代は中村種春の妹であったという。主に神戸千代之座を根城に音曲漫才を展開して、活躍した。
上方漫才を彩った人々(仮)

二葉家吉雄・静弥・美千代

二葉家吉雄・静弥・美千代は戦前戦後活躍した夫婦漫才師。美千代は娘。トリオ漫才の先駆け的な存在であり、義太夫漫才を得意とした。吉雄は二代目三遊亭遊三門下の落語家という一寸変わった経歴を持っており、古いネタをいくつか桂米朝に伝えたという。吉弥は娘義太夫で人気があり、本寸法の芸だったという。
上方漫才を彩った人々(仮)

河内家正春・春子

河内家正春・春子は戦前活躍した漫才師。正春がバイオリンを弾きならし、都々逸や流行歌を唄う――当時としてはモダンな芸風であったという。正春は奇人としても知られたそうで、バイオリンを壊しながら舞台に上がる、博打ですってんてんにされるなど――逸話も多い。

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